LARGE関数・SMALL関数で数値の重複表示を回避する方法
LARGE関数やSMALL関数で同じ数値が複数あるとき、
異なる順位に同じ数値が表示される場合があります。
これを回避するには、MATCH関数とIF関数で、
重複する数値をなくすことが必要です。
下記表の「順位用気温」がMATCH関数とIF関数で
重複データを削除した結果です。
これを用いて「過去最高気温」をLARGE関数で表示すれば、重複することはありません。
上記表の「順位用気温」に入力した、
MATCH関数とIF関数の式は以下の通りです。
D2セルの場合です。
=IF(ROW()=MATCH(C2,C2:C16,0)+1,C2,"")
これは、「D2セルの数値とMATCH関数の数値に
1を加えた数値が同じなら、C2セルの数値を返す。
違うなら、空白を返す。」という意味です。
さらに細かく説明すると、
ROW関数(ROW())はそのセルの行番号を返しています。
MATCH関数(MATCH(C2,C2:C16,0))は、
気温の範囲(C2:C16)のなかで、
指定した気温が上から何番目のセルに位置しているかを
数値で返しています。
MATCH関数に1を足すのは、
行番号と同じ数値にするためです。
結果、「D2セルの数値とMATCH関数の数値に
1を加えた数値が同じなら、C2セルの数値を返す。
違うなら、空白を返す。」という意味になるわけです。
もし、より詳しくMATCH関数とIF関数による
重複チェックのしかたが知りたければ、
以下の記事もお読みください。より細かく説明しています。
MATCH関数とIF関数を使った重チェックの記事