【エクセル関数】四捨五入をする関数(ROUND、FIXED、DOLLAR、YEN)
ROUND(数値,桁数)
- 第1引数:数値(必須)。四捨五入する数値を指定。
- 第2引数:桁数(必須))。表示したい桁数を指定。
数値を四捨五入して、指定した桁数にします。
FIXED(数値,桁数,桁区切り)
- 第1引数:数値(必須)。四捨五入する数値を指定。
- 第2引数:桁数(省略可)。表示したい桁数を指定。省略の場合、小数第2位まで表示。
- 第3桁数:桁区切り(省略可)。1の場合、桁区切りなし。0または省略の場合、桁区切りあり。
数値を四捨五入して、文字列に変換します。
第3引数の1はTURE、0はFALSEでも可です。
DOLLAR(数値,桁数)
- 第1引数:数値(必須)。四捨五入する数値を指定。
- 第2引数:桁数(省略可)。表示したい桁数を指定。省略の場合、小数第2位まで表示。
数値を四捨五入して、通貨書式のドルに文字列変換します。
YEN(数値,桁数)
- 第1引数:数値(必須)。四捨五入する数値を指定。
- 第2引数:桁数(省略可)。表示したい桁数を指定。省略の場合、小数第2位まで表示。
数値を四捨五入して、通貨書式の円に文字列変換します。
使い方
◆各関数の違い
エクセルで四捨五入をしてくれる関数は4つあります。
しかし、大きな違いがあります。
それは表示形式が、数値か文字列かという点です。
関数 | 表示形式 |
ROUND関数 | 数値 |
FIXED関数 | 文字列 |
DOLLAR関数 | |
YEN関数 |
数値なのは、ROUND関数だけです。
計算式にはROUND関数を使ってください!
一方、文字列になるFIXED関数、DOLLER関数、YEN関数は、
文字列と合わせて使う時に便利です。
たとえば、下の画像をご覧ください。
A2セルの文章は、YEN関数とCONCATENATE関数を使って表示しています。
入力した式は「=CONCATENATE("請求金額は",YEN(D10),"です。")」です。
こうすると文字列の中に円マークついた数字を入力することができます。
◆関数の作り方
考え方は同じなので、一番よく使用するROUND関数を使って説明します。
A1セルの数値を小数点第1位まで表示するとします。
ROUND関数の第1引数"数値"は「A1」になります。
第2引数の"桁数"は「1」です。
従って、入力する式は「=ROUND(A1,1)」です。
式を確定すると、四捨五入した数値が返ります。
◆桁数の考え方
各関数の第2引数で、表示したい桁数を設定できます。
小数点を表示する場合、考え方は簡単です。
小数点第1位までを表示する場合は、
「1」を入力します(四捨五入は小数点第2位で実行)。
小数点第2位までを表示する場合は、
「2」を入力です(四捨五入は小数点第3位で実行)。
一方、整数の位を四捨五入する場合は、少しややこしいです。
1の位までを表示したい場合は、
「0」を入力します(四捨五入は小数点第1位で実行)。
10の位までを表示したい場合は、
「-1」を入力します(四捨五入は1の位で実行)。
桁数とその結果を表にまとめると以下のようになります。
合わせて、各関数の表示の違いもご確認ください。