【エクセル関数】ROUNDDOWNとは異なる単位で切り下げられるFLOOR
FLOOR(数値,基準値)
- 第1引数:数値(必須)。切り下げる数値を指定。
- 第2引数:基準値(必須)。切り下げる単位を指定。
指定した基準値の倍数に最も近い数値で切り捨てます。
使い方
10単位で切り下げたい。30分単位で切り下げたい。
そんな時に、FLOOR関数が役立ちます。
たとえば、数値15を10単位で切り下げる場合、
FLOOR関数の式は「=FLOOR(15,10)」になります。
FLOOR関数の動きがもっとよく分かるように、
数値-20から20に対して10単位で切り下げた表を添付します。
上記表を見ると、FLOOR関数の結果が
基準値10の倍数になっていることが分かります。
これが「指定した基準値の倍数に
最も近い数値で切り捨てます。」という意味です。
実際の値を見て「なるほど!」と思って頂けましたか。
ちなみに、切り捨ての関数の代表格であるROUNDDOWN関数は
1の倍数を単位にして切り捨てをしています。
なので、ROUNDDOWN(数値,1)=FLOOR(数値,0.1)、
ROUNDDOWN(数値,0)=FLOOR(数値,1)、
ROUNDDOWN(数値,-1)=FLOOR(数値,10)という式が成り立ちます。
なお、FLOOR関数はCEILING関数と同じで、
時間を扱う時に注意が必要です。
これはまた改めて記事にする予定ですが、
すでにCEILING関数バージョンで書いたものがあるので、
急ぎ知りたい方は、そちらをお読みください。