数字の表示形式を設定する
数字の表示形式の設定は、以下の2つの場所でできます。
1.リボンの〔ホーム〕タグの〔数値〕カテゴリ
2.〔セルの書式設定〕ダイアログボックスの〔表示形式〕タグ
1.には、頻繁に使用する表示形式が揃っています。
2.には、エクセルで設定できる表示形式がすべて揃っています。
それぞれの使い方を見てみましょう。
リボンの〔ホーム〕タグの〔数値〕カテゴリを使って、数字の表示形式を設定する
〔数値〕カテゴリの〔表示形式〕ドロップダウンリスト
〔数値〕カテゴリの〔表示形式〕ドロップダウンリストでは、
以下の表示形式の設定ができます。
表示形式の違いを見るために、
すべてのセルに「=123.5/5」を入力し、各表示形式を設定しました。
各々の違いが何となく分かると思います。
補足する点は、以下の通りです。
- 〔数値〕、〔通貨〕、〔会計〕でも、小数点の表示が可能です。〔小数点以下の表示桁数を増やす〕ボタンを使います。
- 〔通貨〕では通貨記号と小数点の位置が揃わず、〔会計〕では揃います。
- 今回は比較のために「=123.5/5」を日付や時刻の表示形式で設定しました。しかし、通常、日付や時刻は「2014/1/1」と文字通りに入力します。
- 分数は1桁の分母で設定されています。該当する1桁の分母がなければ、四捨五入された整数表示になります。(たとえば、10.99は「10 99/100」ですが、分母が3桁なので分母1桁に該当せず、「11」と表示されます。)
〔通貨表示形式〕ボタン
数字に通貨表示をつけたい時に使用します。
〔パーセントスタイル〕ボタン
パーセント表示したい時に使います。
〔表示形式〕ドロップダウンリストの〔パーセンテージ〕と同じです。
〔桁区切りスタイル〕ボタン
数値を3桁で区切って表示します。
〔小数点以下の表示桁数を増やす〕〔小数点以下の表示桁数を減らす〕ボタン
小数点以下の表示桁数を調整するときに使います。
〔セルの書式設定〕ダイアログボックスの〔表示形式〕タグを使った表示形式の設定
〔セルの書式設定〕ダイアログボックスの〔表示形式〕タグでは、
表示形式の細かい設定ができます。
リボンの〔ホーム〕タグの〔表示形式〕ボタンをクリックすると、
〔セルの書式設定〕ダイアログボックスの〔表示形式〕タグが開きます。
標準
一般的な書式で、特定の書式に属しません。
〔標準〕の表示形式がデフォルトです。
数値
数値の表示形式で、
(1)小数点以下の桁数、(2)桁区切りの使用の有無、(3)負の数の場合の表示形式が設定できます。
通貨
通貨の表示形式で、
(1)小数点以下の桁数、(2)通貨記号、(3)負の数の場合の表示形式が設定できます。
会計
通貨記号と小数点の位置が揃った表示形式で、
(1)小数点以下の桁数、(2)通貨記号が設定できます。
日付
日付の表示形式で、
(1)日付の表示形式の種類、(2)地域(地域に合わせて(1)や(3)の内容が変わります)、(3)(日本語の場合)西暦と和暦 の設定ができます。
時刻
時刻の表示形式で、
(1)時刻の表示形式の種類、(2)地域(地域に合わせて(1)の内容が変わります)が設定できます。
パーセンテージ
パーセント記号がついた表示形式です。
小数点以下の桁数が設定できます。
分数
分数の表示形式が設定できます。
〔1桁増加〕、〔2桁増加〕、〔3桁増加〕の意味が分かりにくいと思うので、
例をつけておきます。
「1.755」をそれぞれの表示形式で設定すると、以下のようになります。
指数
指数の表示形式です。
指数は累乗を使って数値を表しています。
たとえば、「100」を指数で表示すると「1.E+02」になります。
これは「1に10の2乗を掛ける」ことを意味します。
「200」であれば、「2.E+02」になります。
文字列
数値を文字列として設定します。
その他
郵便番号、漢数字、全角数字などを設定できます。
ユーザー定義
自分で表示形式を作成することができます。
詳しくは『月日を2桁表示したいときは、表示形式のユーザー定義を使おう』をご覧ください。
表示形式は見た目を変更するだけです。
エクセルが保持している数値は変更しません。
例えば、「1.23456」を入力して、
表示形式で小数点第2位までの表示にしても、
エクセルがそのセルに保持している数値は「1.23456」のままです。


従って、そのセルに1を足した場合、計算結果は「2.23456」です。


1.23が実は1.23456だと知らない人には、
計算式が間違っているように見えます。
この点を十分注意して、表示形式を設定してください。